6月4日~10日は、厚生労働省、文部科学省、日本歯科医師会、都道府県歯科医師会、日本学校歯科医師会が主催している歯と口の健康週間です。
2020年度は「咲かそうよ 笑顔の歯を 歯磨きで」という標語を掲げています。
歯と口の健康は、“おいしく食べる”“楽しく会話する”“呼吸する”“表情をつくる”など生涯にわたり健康で生き生きとした生活を送るための基本ともなります。
この機会に自分の歯の健康管理を見直し、むし歯や歯周病の予防に努めましょう。
歯を失う原因の第1は歯周病、第2位はむし歯です。
歯周病とは、歯周組織が細菌(歯周病菌)に感染し、歯肉が腫れたり、出血したり、最終的には歯が抜けてしまう、歯の周りの病気の総称です。
歯周病の特徴は気づかないうちに侵攻していくことです。痛みや腫れが少ないために歯がぐらぐらしてくるまで放置してしまう場合が少なくありません。
また近年、歯周病が生活習慣病などの全身疾患と関連していることが分かっています。
むし歯は、口の中の細菌や糖分の摂取、歯の質等の要因が絡み合って発生します。歯垢の中に含まれるむし歯菌が酸をつくり、この酸がエナメル質を溶かしてむし歯をつくります。 むし歯菌は歯垢を住みかとしているので、毎日の歯磨きでしっかりと歯垢を取り除くことが大切です。
規則正しい食習慣と、偏食をしないことです。甘いものを制限したり、だらだら食いを控えることが大切です。
また、栄養素をバランスよく過不足のないように摂るよう心がけましょう。
①たんぱく質 | 歯の土台を作るのに大切 (肉、サバ、ヨーグルト) |
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②ビタミンA | エナメル質の土台を作る (にんじん、かぼちゃ、牛乳、レバー) |
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③ビタミンC | 象牙質の土台を作る (ピーマン、レモン、いちご、パセリ) |
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④ビタミンD | カリシウムの代謝に大切な働きをする (かつお、干ししいたけ) |
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⑤カルシウム・リン | 石灰化の材料 (キャベツ、小魚、チーズ、卵) |
食べる時間が短い、噛まない、噛んでいない…食べ流しになっていませんか?
使っていない筋肉が衰えるように、歯も口も使わなければ衰えていきます。
意識して、しっかり噛むことが大切です!!
だ液には口の中をきれいにし、病原菌から体を守る作用があります。
たくさん噛むことは、食べ過ぎ防止にもつながります。
生活リズムが乱れると、間食や夜食が増えたり、歯磨きを怠ってしまうことにもつながりかねません。
たばこは歯ぐきの血流を悪化させ、免疫力を低下させるとともに、歯周病の発症・進行を早めることがわかっています。
疲れやストレスがたまると、体の免疫が落ちて病気になりやすくなると同時に、だ液分泌量も低下してしまいます。ぐっすり眠って疲れを取り、軽い運動などでストレスをためないようにしましょう。
毎食後+寝る前の歯磨きを習慣化するようにしましょう。とくに睡眠中はだ液の分泌が減り、細菌が繁殖しやすいので、寝る前の歯磨きは念入りに。
何かあってから歯医者さんに行くのではなく、歯と心身の健康を維持するためにも、定期的に歯科健診に行きましょう。
①基本の持ち方はえんぴつを持つような手。 力のいれすぎに注意して軽く持つ。 |
②歯ブラシを直角にあてる。 | ③歯ブラシを歯と歯ぐきの境目に45度の直角であてる。 |
④10~20回程度細かく「振動させる」ように動かす。 |
福祉部 健康支援課 保健予防係
TEL:098-945-4791